医療機器を廃棄するときの注意点とは?

医療機器を廃棄するときの注意点とは?

医療機器の処分の方法は医療機関が直接に処分してくれる業者に対して処分を委託したり、メーカーが製品を回収して処分、販売業者や修理業者または買取業者などを介して処分を行う方法があります。
産業系の処理業者や医療機器メーカーに対して処分を依頼するとトラブルを防ぐことができますが、販売業者や修理業者、買取業者などを介して処理を行う時には注意が必要です。
医療機器は産業廃棄物ですので、運搬をするには産業系の収集運搬許可が必要となります。
販売業者や修理業者によっては無許可で運搬できるところもあるのです。
販売業者や修理業者などを介して処理を行う場合には、産業に関わる処理を代行する形になってますが、法律上産業廃棄物の処理は認められてないですので、よく確認する必要があります。
医療系の処分に関する知識を身に付けることは重要なことですが、優良な業者を見抜けるようにすることも大切なことです。
医療機器を処分する際、装置型式名や番号などを記載し、不適切な処分が行われないようにする必要があります。

医療機器の転売品を購入する場合の注意点とは

現在はインターネットを利用して個人が簡単に自分の所有物を売却できるようになり、商品の購入先が拡大しています。
まだ使える商品であっても所有者が興味を持たなければ利用されずに無駄になってしまいますが、他の人からすれば欲しい物品であれば売却することでどちらもメリットがあることから、この転売システムはこれからも活用範囲が広がっていくでしょう。
ただし、このような方法では売却された物品の状態が新品とは異なってしまうので、医療機器を購入する時は他の物品以上に注意して選ばなければいけません。
医療機器は使用して体に強い影響を与えるものもあれば、検査を対象する場合はそこまで強い関係性は無いのですが、状態が悪くなっていると使う意味が失われてしまいます。
複雑な機能を有していないものであれば品質が劣化してもまだ使えますが、高度な機能を持った医療機器では正しい結果が得られないので危険性が高まります。
これは他の物品でも同じことが言えますが、体の状態に直結してしまう医療機器であれば、できれば転売された商品を購入するのではなく、値段が高くても信頼できる販売元から入手する方が安心して使うことができます。

著者:谷村浩一郎

筆者プロフィール

東京都西東京市生まれ。
内科医として長年地元の地域医療に携わる。
自分の経験をもとに医療機器についてコラムをまとめました。